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ベルガマスク組曲とは?構成と聴きどころをやさしく整理

こんにちは、響です。

《ベルガマスク組曲》は、クロード・ドビュッシーが作曲したピアノ独奏のための組曲です。
この組曲の中で一番有名なのは、《月の光》。
耳にされたことがある方も多いのではないでしょうか。

全4曲から成るまとまりとして演奏されることも多い組曲です。
だからこそ、初期ドビュッシーの作風を知る手がかりにもなります。

ここでは、《ベルガマスク組曲》の基本情報と構成を整理していきますね。

 

ベルガマスク組曲とは

《ベルガマスク組曲》(Suite bergamasque)は、クロード・ドビュッシーによるピアノ作品です。
1890年代に構想され、のちに改訂を経て出版されました。

組曲を構成するのは全4曲。
独立した性格を持った小曲で編成されています。
それでも、全体として見ると、ひとつのまとまりを形づくっているのが特徴です。

初期の作品に分類されますが、和声や響きの扱いはドビュッシー独自のもの。
だからこそ、のちの作品へとつながる作風の変化を感じることができます。
タイトルの「ベルガマスク」とは、「ベルガモの」あるいは「ベルガモ舞曲」の意味もあるんです。

この組曲の第3曲《月の光》は単独で演奏されたり、他のメディアでも使用される機会が多いです。
発表会のレパートリーにも使われるので、組曲全体の入り口としても親しまれています。

 

ベルガマスク組曲の構成(全4曲)

ベルガマスク組曲は、性格の異なる4つの小品から構成されています。
ここでは、それぞれの曲についてお伝えしていきますね。

 

第1曲 前奏曲(Prélude)

旋律と低音が反進行する形が印象的な曲です。
中間部では教会旋法の一種が使われています。
組曲全体の始まりとして、軽快さと推進力を備えているんですよ。

▶ 第1曲 前奏曲はこちら

 

第2曲 メヌエット(Menuet)

古典的な舞曲名なのに、冒頭部分のスタッカートが印象的です。
この曲も教会旋法の一つであるドリア旋法が使われてます。
軽快な主題はメヌエットらしいという感じですね。

▶ 第2曲 メヌエットはこちら

 

第3曲 月の光(Clair de lune)

組曲中でも特に知られている一曲です。
他の曲が舞曲なのに、この曲だけは、ほとんどピアニッシモで演奏されるノクターン。
優しく切ない曲想で有名な曲です。
静かで柔らかな響きが印象的で、《ベルガマスク組曲》の象徴的存在となっています。

▶ 第3曲 月の光はこちら

 

第4曲 パスピエ(Passepied)

快速なテンポと軽やかなリズムを持つ舞曲です。
このパスピエというタイトルも、バロック舞曲から取られています。
組曲の締めくくりとして、明るく流れるような印象がありますよ。

▶第4曲 パスピエはこちら

 

ベルガマスク組曲はどんな人に向いている?

《ベルガマスク組曲》は、親しみやすいピアノ組曲です。
《月の光》は知っているけれども、組曲全体を聴いたことがない。
こういう人にとっても、全体像をつかみやすい構成になっています。

それだけではなく、各曲が比較的短く性格もはっきりしているため、

  • 印象派の響きに興味がある
  • ドビュッシーの初期作品を知りたい
  • 1曲ずつ無理なく聴き進めたい

と思っている人にも向いています。

一曲ずつ個別に味わうことはもちろんですが、組曲として通して楽しむこともできる。
この点が、《ベルガマスク組曲》のもつ最大の魅力です。

 

楽譜を探すなら

《ベルガマスク組曲》はそれぞれに特徴的な4曲から構成されています。
楽譜を手に入れる時、どれを購入すればいいのか悩むこともあると思います。

悩んだ場合は、まず“個別”か“全曲”かを決めましょう。
それだけで、選びやすくなります。

組曲の中で、《月の光》は単独譜やアレンジ版が多いですね。
組曲全体を通して演奏したい場合は、全音楽譜出版社版ヘンレ版などの全集・原典版。
こちらを選ぶのが定番と言えるのではないでしょうか。

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ドビュッシーの他のピアノ作品へ

ここまで、《ベルガマスク組曲》についてご紹介してきました。
ドビュッシーはこのほかにも、ピアノのための組曲や曲集を数多く残しています。

代表的なものとしては、

などが挙げられます。

いずれも作風や雰囲気は異なりますが、ドビュッシーらしい響きを味わえる作品群です。
気になる作品があれば、タイトルからそれぞれの解説ページをご覧ください。

 

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