こんにちは、響です。
今回はドビュッシーの『子供の領分』についてお伝えしますね。
『子供の領分』(原題:Children’s Corner)は、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが1908年に完成させました。
この作品は当時3歳だったドビュッシーの娘クロード・エンマ(愛称 “シュシュ” Chouchou)のために作曲されました。
タイトルに「子供の」ってついていますが、この作品は子供に演奏されることを意図したものではないんですよ。
あくまでも大人が子供らしい気分に浸ることを目的としているんです。
これって、シューマンの『子供の情景』と同じような性格なんですよね。
この曲集は6曲の小品で構成されているピアノ組曲です。

それでは、1曲ずつ簡単に紹介しますね。
第1曲 :グラドゥス・アド・パルナッスム博士 (Doctor Gradus ad Parnassum)
クレメンティの練習曲集『グラドゥス・アド・パルナッスム』(パルナッスム山への階梯)のパロディです。
練習曲に挑戦する子供(シュシュ)の姿を生き生きと描いたものとされますよ。
第2曲 :象の子守歌 (Jumbo’s Lullaby)
五音音階による旋律と2度の和音が異国情緒を掻き立てます。
ドビュッシー自身の命名は“Jumbo’s Lullaby”だったんですが、出版社によるミススペル(Jimbo’s Lullaby)が広く定着することとなった曲なんです。
第3曲 :人形へのセレナード (Serenade of the Doll)
「人形のセレナード」とも呼ばれています。
この曲集で最も早く作曲され、1906年には単曲の楽譜も出版されていますよ。
「象の子守歌」と同様、五音音階の主題に基づいている曲です。
第4曲 :雪は踊っている (The Snow is Dancing)
静かに降る雪を、窓辺で飽きることなくじっと眺めている子供たち。
ゆっくり舞いながら降りてきた雪の妖精が、地表を白いビロードで覆う様を表現したトッカータです。
第5曲 :小さな羊飼い (The Little Shepherd)
三部形式で、付点リズムの単旋律が静かに歌われる。
この曲の旋律は羊飼いの角笛をイメージしているんですよね。
第6曲 :ゴリウォーグのケークウォーク (Golliwogg’s Cakewalk)
この曲集の中で一番有名な曲です。
ゴリウォーグとは、黒人の男の子人形のキャラクターの名前で、ケークウォークは黒人のダンスの一種なんです。
印象的な曲だと思いますよ。
【子供の領分】難易度は?楽譜の入手法まとめ
ここまで簡単に『子供の領分』についてお伝えしました。
最後にもう一度まとめておきますね。
自分で弾いてみるのもいいですし、CDを楽しむのもいと思います。
ぜひ、お気に入りの演奏をみつけて、楽しんでくださいね。
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最後まで読んでくださってありがとうございました。
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