こんにちは。響です。
『人形の夢と目覚め』という曲を耳にされたことはあるでしょうか?
聞いたことない!という声が返ってきそうな気がします。
でも、この曲って耳にしている可能性が高いんです。
そこで、今回は『人形の夢と目覚め』についていろいろお伝えしようと思います。
『人形の夢と目覚め』ってどんな曲?
『人形の夢と目覚め』はピアノを習ったことのある方なら耳にしたことがある曲だと思います。
その理由?
それは、この曲が初級者の発表会にはピッタリだからです!
では、この曲を作曲した人や時代についてお伝えしますね。
人形の夢と目覚めを作曲したのは?
『人形の夢と目覚め』を作曲したのはドイツの作曲家テオドール・エステンです。
収録されている曲集によっては作曲家の名前がオースティンになっている可能性もあると思います。
これはエステンの英語読みがオースティンになるからです。
ここではドイツ語読みのエステンで統一しておきますね。
このエステンは作曲家であると同時にピアニストであり、ピアノ教師でもありました。
それだけに、彼の作曲した曲はテクニックを発展させるための工夫がいろいろなところでされているんですよ。
人形の夢と目覚めが作曲されたのはいつなの?
『人形の夢と目覚め』は1862年に発表された、6曲からなる小品集『子供の情景』(Kinderscenen)の第4曲になります。
この『子供の情景』というタイトルの小品集はシューマンにもありますので、間違わないようにしてくださいね。
エステンの『人形の夢と目覚め』は主にピアノ初級者のための作品として知られているんです。
演奏時間は3分前後なので発表会での演奏にはピッタリなんですよね。
時代的にはロマン派の作品に含まれます。
1865年にはワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』が初演されました。
また、1874年にはムソルグスキーの『展覧会の絵』も発表されています。
ロマン派の時代っていうのは、こういうさまざまな形の音楽も作曲されているんですよね♪
『人形の夢と目覚め』の演奏ポイント
ここからは『人形の夢と目覚め』の難易度や演奏する時のポイントについてお伝えします。
どれくらいの難易度かっていうのはやっぱり気になりますよね。
人形の夢と目覚めの難易度はどれくらい?
『人形の夢と目覚め』の難易度はA(初級)になります。
バイエルを卒業したあたりと思ってもらえれば間違いないですね。
発表会などでレパートリーにする場合も多い曲だと思います。
ハ長調で書かれた曲なので、初心者でも譜読みが難しくないんですよ。
上の譜例は『人形の夢』という書き込みのある部分です。
2小節単位の旋律の動きで人形がしゃべったり、歌ったりしているような情景を描いているんです。
この曲は、4つの部分に分けられています。
その各部分にイメージしやすいように英語で発想表記が書かれているんですよ。
こういう部分でもこの曲が初心者向けだということがいえるんですよね。
人形の夢と目覚めを弾く時のポイントって?
『人形の夢と目覚め』は2小節単位で進行している部分が多いです。
それぞれの楽想ごとに強弱をつけて、全体的にクレッシェンドで盛り上がっていくという形なので、音楽の構成も分かりやすいですね。
ポイントになるのは「人形の目覚め」と名付けられている部分です。
3小節と短いのですが、このパートは同時に6つの音を鳴らさないといけないんです。
つまり、和音をつかむ技法とリズムの細かいカウントが要求されているんです。
こういうポイントになる部分をしっかり練習しておけば難しい曲ではないので、楽しんで弾いてくださいね。
『人形の夢と目覚め』の演奏動画をご紹介
『人形の夢と目覚め』の演奏動画があるかYouTubeで探してみました。
初心者向けの曲なので、発表会での子どもさんの演奏が多かったですね~
それも可愛らしいのですが、今回はピティナ・ピアノ曲事典で発表されている動画をご紹介します。
『人形の夢と目覚め』の楽譜を入手する方法
『 人形の夢と目覚め 』は楽器店に行けば、楽譜を手に入れることができます。
でも、近隣に楽器店がないという方もいらっしゃると思います。
そういう方のために、インターネットで購入できるか調べてみました。
『人形の夢と目覚め』だけを入手しようと思ったら全音ピアノピース、もしくはインターネットで楽譜を購入できるぷりんと楽譜がおススメです。
全音ピアノピースでは原曲のままですが、ぷりんと楽譜ならアレンジされた楽譜も手に入ります。
1曲500円程度で購入できるので、アレンジしたものを弾いてみたい!と方はこちらで探してみるのもいいですね。
ぷりんと楽譜では、メドレーになったアレンジ版もあるんですよ!
これは発表会などで弾ける曲を集めた小品集になります。
『人形の夢と目覚め』以外の初心者でも弾ける曲が集めっれているので、1曲だけを購入するよりお得かもしれませんね。
『人形の夢と目覚め』はCMで使われているの?
『人形の夢と目覚め』はベートーヴェンやショパンといった音楽の授業で耳にした作曲家の曲ではありません。
でも、いくつかのメディアで利用されているのも事実なんです。
そこでどんなシーンで使われているのか探してみました。
YouTubeで公開されている動画をご紹介しますね。
NEW ハーバルエッセンス
ノーリツ製の給湯器のメロディー
どちらも上でご紹介している『人形の夢』の部分を使用しています。
シャンプーのCMとお風呂のお湯はり完了のメロディー。
不思議とどちらも浴室関連なんですよね。
ハーバルエッセンスのCMはいろいろなバージョンがありますが、ご紹介しているのは一番新しいものです。
『人形の夢と目覚め』どんな曲?動画や楽譜の入手方法は?のまとめ
今回は『人形お夢と目覚め』についてお伝えしてきました。
今回の内容をもう一度まとめてみますね。
- 『人形の夢と目覚め』はドイツの作曲家エステンのピアノ曲
- 3分程度と短いのと初級の曲なので、発表会にピッタリ
- 短い曲の中にさまざまな音楽要素が詰まっている
- 楽譜を購入する場合はインターネットを使うと便利
- シャンプーのCMやお風呂のお湯はり完了の音楽に使われている
『人形の夢と目覚め』はピアノをやったことのある人でなければ、知らない曲かもしれません。
でも、ご紹介したようにどこかで耳にしている可能性もあるんですよね。
実際、YouTubeにも「きっともとになってる曲があるのかな」というような書き込みもありました。
そんな時、この曲ってクラシックの『人形の夢と目覚め』の中の一部なんだよ、って教えてあげるのってどうでしょう?
初心者用の弾きやすい曲なので、頑張ってチャレンジしてみてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。