《映像 第2集》は、クロード・ドビュッシーが作曲した、ピアノ独奏のための組曲です。
この曲集では、《金色の魚》が比較的知られていますね。
演奏会や録音などで耳にしたことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。
全3曲で構成されている《映像 第2集》は、第1集に比べて、より内省的で抽象度の高い響きを持っています。
音そのものが描く情景を、静かに見つめるような作品集と言えるでしょう。
ここでは、《映像 第2集》の基本情報と構成を整理していきますね。
映像 第2集とは
《映像 第2集(Images, Deuxième série)》は、1907年に作曲・出版されたピアノ作品です。
《映像 第1集》に続いて書かれた曲集となっています。
とはいえ、色彩のきらめきよりも、音の重なりや余白が強く意識されているでしょうか。
全体として落ち着いた印象を受ける方も多いかもしれません。
この曲集には、
という、性格の異なる3曲が収められています。
どの曲も、具体的な情景を示しながら、その輪郭をあえて曖昧に残している点が特徴です。
聴き手の想像力に委ねられる余白の多さ。
まさしく印象派というスタイルが、《映像 第2集》の魅力と言えるでしょう。
映像 第2集の構成(全3曲)
《映像 第2集》は、性格の異なる3つの小品から構成されています。
それぞれの曲について、簡単にお伝えしていきますね。
第1曲 葉ずれを通して聞こえる鐘(Cloches à travers les feuilles)
木々の葉を透して遠くに聞こえる鐘の音を思わせる作品です。
重なり合う和音によって、奥行きのある音空間が描かれています。
時間の流れが曖昧になり、音だけが静かに漂っているような感覚を覚える一曲です。
▶ 第1曲 葉ずれを通して聞こえる鐘はこちら
第2曲 そして月は廃寺に沈む(Et la lune descend sur le temple qui fut)
崩れた寺院に月の光が差し込む情景を描いた、幻想的な作品です。
ゆったりとしたテンポの中で、静かな和声が移ろっていきます。
第2集の中でも、とりわけ内省的で、瞑想的な雰囲気を持つ一曲と言えるでしょう。
▶ 第2曲 そして月は廃寺に沈むはこちら
第3曲 金色の魚(Poissons d’or)
きらめくような音型と軽やかな動きが印象的な作品です。
第2集の中では、もっとも動きがあり、鮮やかな色彩を感じさせます。
金色の魚で金魚を連想するかもですね。
実際は、漆器に描かれていた金箔の魚からのイメージです。
魚というだけに、どこか幻想の中を泳いでいるような感触が残ります。
▶ 第3曲 金色の魚はこちら
《映像 第2集》はどんな人に向いている?
《映像 第2集》は、ドビュッシーのピアノ作品をさらに深く味わいたい人に向いた曲集です。
たとえば、
という方には、特におすすめです。
派手さは控えめですが、その分、音の細部に耳を澄ませる楽しさがあります。
通して聴くことで、《映像》という発想の広がりが、より立体的に感じられるでしょう。
楽譜を探すなら
《映像 第2集》は、各曲の性格上、原典に基づいた楽譜で学ぶのが向いています。
現在は単独ピース譜の流通が少ないため、ヘンレ版などの原典版を選ぶのが基本となります。
曲集全体を通して理解したい場合も、校訂の信頼できる商用譜を選ぶと安心です。
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ドビュッシーの他のピアノ作品へ
《映像 第2集》のほかにも、
ドビュッシーは多くのピアノ作品を残しています。
代表的なものとしては、
などがあります。
それぞれ作風や雰囲気は異なりますが、ドビュッシーらしい音の世界を、違った角度から味わうことができます。
気になる作品があれば、タイトルからそれぞれの解説ページをご覧ください。
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