こんにちは、響です!
運動会で流れるあの軽やかな行進曲、《クシコスポスト》。
一定のテンポで足並みをそろえるこの曲は、
人の歩幅と呼吸に寄り添うリズムを持っています。
この曲はハンガリーの騎馬郵便を描いた、疾走感あふれるガロップなんですよ。
ここだけは覚えておきましょう
《クシコスポスト》について、簡単に説明しますね。
気になる部分はチェックしてみてください。
項目 | 要点 |
---|---|
難易度 | 初中級〜中級(拍感の安定が鍵) |
演奏時間 | 約2〜3分(アレンジにより変動) |
推し版 | 全音ピアノピース:ソロ版/連弾版 |
用途 | 行進・発表会・学校行事・ステージ演奏 |
どんなところで使われている曲かっていうイメージができたと思います。
では、次に《クシコスポスト》の基本情報です。
“Csikos Post”はハンガリー語で「騎馬郵便使い」。
馬が草原を駆け抜ける様子を描いたガロップで、軽快な行進曲として定着しました。
また、作曲年は不明ですが、リストの《ハンガリー狂詩曲第2番》(1851–53)から旋律を借用していることから、1853年前後の作と考えられています。
どんな楽譜を選べばいいの?
《クシコスポスト》ですが、ピアノ曲としては初級の扱いを受けています。
なので、弾いてみようと思う方もいるのではないでしょうか?
そんな方のためにおススメの楽譜を紹介しますね。
全音ピアノピース(ソロ)
種別:ソロ
難易度:初中級
特徴:音域がコンパクトで弾きやすい。
粒をそろえやすい構成。
用途:授業・独奏・発表会
全音ピアノピース(連弾)
種別:連弾
難易度:中級
特徴:音厚と華やかさが出る。
行事演出に最適。
用途:学校行事・イベント

ソロはリズム練習に、連弾はステージ映えに最適。
目的に合わせて使い分けましょう。
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練習する時のポイント4つ
《クシコスポスト》は初級に分類される曲です。
でも、左手の音が細かかったり、スタッカートが多かったりと難所もあります。
ここでは、そんな部分を克服するためのポイントをお伝えしますね。
- 拍感が泳ぐ
よく、左手が転ぶっていいますよね。
そうならないように、左手のテンポをメトロノームで固定しましょう。
馬が走るみたいに一定の刻みを維持するんです。
- スタッカートが短すぎる
軽やかに弾こうとしてスタッカートが強くなりすぎる。
これもあるあるです。
“短すぎない”ノンレガートで音をそろえましょうね。
- 速くして濁る
テンポを指定通りにするのも大事です。
でも、音が濁るのはダメですよ。
メトロノームを(96→108→120)のように少しずつ上げる。
- 右手が埋もれる
左手の音が飛び跳ねます。
なので、どうしても目立ってしまう。
左手は声を張りすぎないように。
旋律になる右手は、語尾で軽く言い切りましょう。

目標は「最後まで同じ拍で走り切る」こと。
テンポより安定を優先ですよ。
よくある質問ーFAQ
- Q初心者でも弾けますか?
- A
初中級アレンジなら可能です。
テンポよりも拍の安定を意識しましょう。
- Qソロと連弾、どちらを選ぶべき?
- A
一人で練習するならソロ、
学校行事や発表会など人前で弾くなら連弾がおすすめです。
- Q適正BPM(テンポ)は?
- A
行進用途で♩=120前後。
演奏会では♩=128〜132でやや速めが映えます。
足並みをそろえる音楽
《クシコスポスト》は、
人の歩幅と同じテンポで走る、誰もが知っているガロップです。
学校行事で使われるのは、拍が明確で列がそろいやすいから。
そして何より、聴くだけで身体が動き出したくなる曲だからです。
ハンガリーの草原を駆ける馬のリズム、
校庭で響く足音のリズム──。
それはどちらも「進む力」を感じさせる同じ拍なんですね。
演奏するときは、速さよりも拍の安定を。
一定のテンポで走り切れたとき、
この曲の本当の楽しさが見えてきます。
音と足音がひとつになる、その瞬間を楽しんでくださいね。

結局、音楽って“歌うように奏でる”ことなんですよね♪
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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