こんにちは。響です。
『ラプソディー・イン・ブルー』はガーシュインが作曲した曲です。
ピアノとオーケストラのために作られたこの曲はジャズとクラシックが融合した名曲ではないでしょうか。
今回は『ラプソディー・イン・ブルー』がどんな曲なのか、楽譜を手に入れることができるのか、についてお伝えしてきますね。
『ラプソディー・イン・ブルー』ってどんな曲?
『ラプソディー・イン・ブルー』はアメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュインが1924年に作曲し、同年2月12日に初演された曲です。
冒頭、低音からのクラリネットのグリッサンドが印象的な曲ですが、当初は17音の上昇音階で記されていたんです。
それが、ホワイトマン・バンドのクラリネット奏者がふざけてグリッサンドで演奏したのをガーシュインが気に入ったので変更したと伝えられています。
また、カデンツァの部分は、仕事でボストンに向かう際に乗った列車の走行音から着想を得たともいわれています。
この曲はピアノと管弦楽のためというだけあって、ピアノ独奏が入っています。
そのため、ピアノ協奏曲風な雰囲気もある曲です。
ヨーロッパのクラシック音楽とアメリカのジャズを融合させたシンフォニックジャズとして高く評価されている曲なので色々なところで耳にしていると思います。
『ラプソディー・イン・ブルー』の難易度って?
この曲を聴くだけではなく弾きたい!と思う方も多いと思います。
実際、ジャズとクラシックが融合したこの曲は独特な魅力がありますよね。
そこで、難易度を調べてみました。
全音ピアノピースでの難易度は『F』
これはショパンの『別れの曲』『黒鍵のエチュード』、ベートーヴェンの『ソナタ熱情』『ソナタワルトシュタイン』などと同レベルの難易度です。
上級レベルになるので仕上げるのに時間がかかると思いますが、丁寧にさらっていけば弾ける曲なのでチャレンジしてみるのっもいいかもしれませんね。
『ラプソディー・イン・ブルー』の使用例
『ラプソディー・イン・ブルー』は映画やCMなどさまざまなところで使用されています。
原曲は約17分という長さなのですべてを使用しているのではなく一部ではありますが、曲のイメージは耳に残っていると思います。
そこで、使用された例をいくつかご紹介させていただきます。
- 映画『アメリカ交響楽』(原題:Rhapsody in Blue) ジョージ・ガーシュインの伝記映画。(1945年アメリカ)
- 映画『ファンタジア2000』の1曲に使用。
- 映画『マンハッタン』冒頭。
- 映画『グレムリン2 新・種・誕・生』 グレムリンがパーティを行うシーンで一部使用。
- 映画『華麗なるギャツビー』のワンシーン。
- 『のだめカンタービレ』アニメ版及びテレビドラマ版にて、主人公の野田恵が演奏。前奏部分にはピアニカを使用。
- 『科捜研の女』(テレビ朝日系)第1シリーズ(1999年10月放送)中の各所でBGMとして使用。
これ以外にもセブンイレブンやJR東海のCM、アメリカのユナイテッド航空のCMとしても使用されていました。
また、フィギュアスケートの金メダリストのフリープログラムに使用されたこともあるんですよ。
『ラプソディー・イン・ブルー』の演奏動画をご紹介
『ラプソディー・イン・ブルー』はピアノと管弦楽のために作曲された曲です。
でも、それ以外にも様々な編成があります。
作曲者のガーシュイン自身が編曲したものもあればグローシェが編曲したものもあります。
それぞれの稿の発表年をお伝えしますね。
オリジナル・ジャズ・バンド稿 | 1924年 | ガーシュインが2台のピアノ用に作曲。 グローフェがジャズ・バンド用にオーケストレーション。 |
2台ピアノ稿 | 1924年 | オリジナルを元に、ガーシュイン自身が2台のピアノのために完成。 |
オーケストラ稿 | 1926年 | グローフェがオーケストラ用に再編曲。 |
ピアノ・ソロ稿 | 1927年 | ガーシュイン自身が完成させた稿。 ガーシュイン自身の編集はこの稿が最後。 |
オーケストラ稿 | 1938年 | グローフェの再々編曲。 ピアノの部分もオーケストラに編成されている。 |
オーケストラ稿 | 1942年 | グローフェ稿(1926年)を基本としつつ、フランク・キャンベル=ワトソンが改訂した稿。 現在、オーケストラでの演奏にあたってはこの稿が使用されることが多い |
では、その中からバーンスタインの指揮するオーケストラ版と鈴木直美さんのピアノソロの演奏動画をお届けします。
オーケストラ版は冒頭のクラリネットがいい味出しているんですよね。
ピアノソロではオーケストラとどう違っているのかを楽しんでくださいね♪
『ラプソディー・イン・ブルー』の楽譜を購入する方法
『ラプソディー・イン・ブルー』の楽譜を購入しようと思った場合、一番に考えるのはピアノソロの楽譜でしょう。
その時に一番便利なのが全音楽譜出版社から出ているピアノピースシリーズです。
これはクラシックの名曲が1曲ずつ収録されているので、必要な曲だけを購入できるというものです。
ガーシュインの『ラプソディー・イン・ブルー』も当然、入っています。
全音ピアノピースPP-548が該当する番号です。
ただし、このピアノピースはガーシュインが編曲したピアノソロではありません。
轟千尋氏が原曲の響きを大切に、その世界観を変えることなくピアノソロ曲にアレンジしたものです。
こちらは輸入版なので、手に入るまでに時間がかかるかもしれません。
どちらの楽譜も楽天市場やYahoo!ショッピングで購入することができます。
ご近所に楽譜を取り扱っているお店がない場合は、インターネットでの購入も考えてみてくださいね。
今回のまとめ
『ラプソディー・イン・ブルー』のことについていろいろとお伝えしてきました。
ガーシュインが作曲したこの曲はジャズとクラシックが融合した名曲。
それだけにいろいろなところで耳にしたことがあると思います。
大人がピアノを弾く時にジャズを弾きたいと思うことも多いでしょう。
そんな時、この曲を選ぶというのもオシャレだと思います。
たしかに難易度は『F』となっているので上級ではありますが、弾けない曲ではありません。
少しずつ仕上げていくというのも楽しみですよね。
楽譜の入手も楽器店が近くになくても今はインターネットで購入することができます。
紹介した楽譜よりも簡単なアレンジもありますので、自分の気に入ったアレンジを探してみるのもいいと思います。
それでは、ステキなピアノライフをお過ごしください。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。