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【ハノンとバーナム】初心者にはどちら?併用するものなの?2つの教本を徹底分析!

教本について

こんにちは。響です。

大人になってからピアノを始めた、もしくは再開したという方にとって、テクニックの練習は欠かすことができません。

 

もっとも、これはピアノを子どもの頃から弾いているという方も同じです。

では、その時のテクニックの教本としてどのようなものを利用しているでしょう。

教室で教えてもらっているという方は、教師がどのような教本を使用するかということの指示があります。

 

でも、独学での場合は悩んでしまいますよね。

そんな時、インターネットで調べればテクニックの教本としてはいくつかの名前が挙がってきます。

今回はその中でも一番、目にする機会が多いと思う2つの教本(ハノンとバーナム)についてお伝えしていきます。

 

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テクニックの教本を使用する目的

テレビやCDなどで華麗なピアノの演奏って目にしたり耳にしたりすることが多いです。

では、そんな演奏をしようと思ってピアノの練習をしてもどこか上手くいかない、と思ったことありませんか?

 

「やっぱり、自分には才能がないんだ・・・」

「この曲は難しくて弾くことができないんだ・・・」

 

そんな風に思うこともあるでしょう。

でも、弾けないということには理由があるんです。

 

それは、指のトレーニングをきちんとしていないということです。

 

『走る』ということでも、きちんとしたフォームで走るのとそうでないのとではタイムに差が出るというのは実感したことありますよね。

ピアノも同じです。

きちんと指のトレーニングをしていくことでいろいろな利点があります。

 

・音の粒がそろう
・右手と左手のバランスがよくなる
・譜読みが早くなる

 

こういったさまざまな利点があるのです。

トレーニングっていう言葉は退屈だと思うかもしれません。

でも、これはピアニストなら誰でもやっていることです。

 

アスリートが準備運動をするようにピアニストも指のトレーニングをする。

でも、自分勝手にできることではない。

その時に役にたつのがテクニックの教本になるんですよ。

 

『ハノン』ってどんな教本なのか?

ハノンはフランスの作曲家、シャルル=ルイ・アノンが作曲した練習曲です。

アノンなのにハノン、と思うかもしれません。

その理由は、呼び方を英語風もしくはドイツ語風にしているからなんです。

 

ハノンの正式名称は「60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」

その名の通り60の練習曲で構成されています。

 

ただし、この教本は指の訓練の為の練習曲という性格が強いです。

単純な音型を繰り返しているので退屈だと思う方も多いと思います。

この60曲ですが、全体では3部(第1部:20曲 第2部:23曲 第3部:17曲)に区切られています。

これらの曲の目的は、次の4つが考えられます。

 

  • 指を素早く動かす
  • 指を1本ずつ独立させる
  • 指を力強くする
  • 音の粒をそろえる

 

曲自体はオクターブのユニゾン(同じ音)を弾いているので、譜読み自体は難しいと思うことはないと思います。

ただ、これらのことをやっていく上では

 

  • 手のフォーム
  • 弾き方

 

などが大事になってくるので、初心者にはちょっと難しいかもしれません。

それでも、「大人のためのハノン」だと最初の20曲だけをまとめているので、そちらでハノンがどのようなものかを知っておくのもおすすめです。

なんといっても、指のトレーニングといえば『ハノン』という答えが返ってくることが多いです。

1日に1曲でも弾いておくと、指のトレーニングになることは間違いありません。

 

『バーナム』ってどんな教本なのか?

『バーナム』は『バーナムピアノテクニック』と呼ばれる教本のシリーズです。

アメリカの作曲家、エドナ・メイ・バーナムが発表したものです。

1950年に出版された教本なので新しい教本に分類されますが、とても人気のある教本です。

 

このシリーズの特徴は棒人形と言われるイラストで曲のイメージを伝えていることでしょう。

このイラストはバーナム本人が描いたものなんですよ。

 

『バーナムピアノテクニック』はミニブック・導入書・1巻~4巻に全調の練習という全7冊のシリーズです。

ピアノの経験が全くない人でも始めることができるので、テクニックの勉強にはピッタリかもしれません。

ミニブックは中央のドから左右の手で同時に始めるので譜読みの練習にもなります。

1曲が短いので練習するのが負担になるということは少ないと思います。

バーナムの特徴として次のことが挙げられます。

 

・1曲が4小節~8小節とシンプル
・タイトルとイラストが親しみやすい
・表現力が身につく

 

練習には長い曲を弾かないといけないと思っていませんか?

でも、大人がピアノを始める場合には時間がとれなくて練習をやめてしまうという場合も多いです。

そんな時でも1曲が4小節程度のものなら気軽に弾くことができますよね。

 

また、曲のタイトルからどのような感じで弾こうかというイメージを付けることもできます。

スタッカートの練習などは「つま先で歩こう」というタイトルがついています。

これなら、どのように弾けばつま先で歩いているかというのも考えることができますよね。

 

『ハノン』と『バーナム』初心者にはどちらがいいのか

ここまで『ハノン』と『バーナム』についてお伝えしてきました。

どちらの教本もテクニックの勉強をする上においては、とても効果的な教本です。

この2つの教本はどちらもテクニックの教本ですが目的とすることが違っています。

 

ハノン:それぞれの指の強化、独立、敏捷性、持久力などを養うための練習曲
バーナム:「表現」のために必要なテクニックを身につける

 

大きく分けてこのような違いがあります。

どちらの教本も初心者向けですが、取り組みやすいのはバーナムと思われる方も多いでしょう。

たしかに、バーナムはそういう一面がありますが、全7冊のシリーズということもあって、どこまでやればいいのか悩む場合もあるでしょう。

そんな場合や独学でレッスンなら、こちらをおすすめします。

 

 

ハノンは初心者には難しいかもしれません。

でも、それは第2部以降の話です。

第1部の20曲はテクニックの基礎ともいえるものです。

それをまとめてあるこの教本は初心者が始めるテクニックの本としてはピッタリだと思います。

 

教室でレッスンできるという場合は、教師がテクニックの教本を選びます。

でも、大人の場合、独学というパターンが多いでしょう。

そんな時、少しでも楽にレッスンできればいいですよね。

ハノンもバーナムもどちらもとてもいい教本です。

両方を使うという選択肢もあるということは覚えておいてくださいね。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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